ユニクロの裾上げにご関心のある皆様、はじめまして!私たちはネットで洋服お直しを提供しています「お直しコム」です。

当コラムをご覧になられているあなたはきっと今、「ユニクロって買ったパンツの裾上げをしてくれるの?」「ユニクロで買ったズボンが思ったよりも裾が長くて困っている」「買ったズボンの裾上げがユニクロでは対象外だった」…など、ユニクロの裾上げに関して疑問や悩みを抱えられているご状況かと思います。

 

ユニクロの裾上げについてほぼほぼご理解いただけます!

ユニクロの裾上げについてほぼほぼご理解いただけます!

 

当コラムでは、「①ユニクロ店舗でのパンツ裾上げサービスの内容」「②当店(お直しコム)で裾上げしたユニクロのズボン」、そして「③ユニクロと当店(お直しコム)の裾上げサービスの違い(それぞれの良さ)」について、ご紹介します。

開業以来、数十万点以上の洋服お直しを提供してきた、プロとしての客観的に整理させていただきますので、きっとお役に立てると思います。ぜひ最後までご覧ください。

※当コラムは2023年11月にリライトしています。

 

ユニクロで購入したズボンはユニクロで裾上げ可能!

日本最大のアパレルチェーン、衣料品店と言えるユニクロ。そもそも「裾上げ」に対応しているのでしょうか?

答えはイエス!です。ただし、あくまでもユニクロは洋服販売店。「裾上げ」は洋服販売の付随サービスの位置付けとなっています。では具体的に見ていきましょう。

 

全国にあるユニクロなら、どのお店でも裾直し可能なの?

ユニクロは、「パンツの裾上げサービス実施店舗」にて、「ミシン縫い(シングルステッチ仕上げとカットオフ仕上げ)」と「まつり縫い(シングル仕上げ・ダブル仕上げ)」からなる全4種類の裾上げサービスを実施しています。

「パンツの裾上げサービス実施店舗にて」ということは、一部の店舗では裾直しは対応していない、という意味です。ユニクロは全800店以上を展開していますが、あなたがご利用になられるお店はたまたま裾上げ非対応かもしれません。必ず事前に調べてから来店してくださいね。

 

ユニクロの裾上げの種類は?

ユニクロが提供している裾上げは、「ミシン縫い(シングルステッチ仕上げとカットオフ仕上げ)」、そして「まつり縫い(シングル仕上げ・ダブル仕上げ)」の4パターンです。

「ミシン縫い(シングルステッチ仕上げ)」は当店など専門店では三つ折りステッチ仕上げと呼ばれることが多いです。お店によっては「たたき」とか「たたきステッチ」などと呼ばれることもあります。ジーンズやチノパンなどに用いる、最もポピュラーな裾上げ方式です。

 

こちらが「三つ折りステッチ仕上げ」です。ユニクロでは「ミシン縫い(シングルステッチ仕上げ)」と呼ばれています

こちらが「三つ折りステッチ仕上げ」です。ユニクロでは「ミシン縫い(シングルステッチ仕上げ)」と呼ばれています

 

「ミシン縫い(カットオフ仕上げ)」はミシンで裾を縫い留めた後、ハサミで裾端をカットする仕上げです。「切りっぱなし」「糸ほつれまくり」のルーズな裾を楽しむ、ちょっと特殊な裾上げです。まず一部の若者しか好まない為、トラブル防止のため当店では提供していません。笑

「まつり縫い(シングル仕上げ)」はスラックスやドレスパンツに見られる仕上りです。当店では「シングル仕上げ」と呼んでいます。お店によっては「スクイ縫い仕上げ」などと言われることもあります。いわゆる成人式や入社式など、厳格な場所ではまずこの仕上りが用いられます。裾がスッキリ、整然とするので、ビジネスシーンにもよく用いられます。

「まつり縫い(ダブル仕上げ)」も「シングル仕上げ」同様にスラックスに用いる仕上りです。こちらは裾を折り曲げて仕上げる為、やや可愛らしい・ポップな印象を与えます。当店や洋服お直し業界では単純に「ダブル仕上げ」と呼称することがほとんどです。

 

ユニクロでは出来ない裾直し・仕上りはあるの?

前述の4種類以外の裾上げは、ユニクロでは原則対応できません。そのため、近年の流行アイテムである「スウェットパンツ」の裾には「リブ」が付いているので、ユニクロ店舗では裾上げできません。

また同じく最近のブームとなっている「ジョガーパンツ」は、裾をすっきり見せるためのゴムが縫いつけられており、絞り加工がされているので、ユニクロでの裾直しはNGです。

ちなみにユニクロ店舗で裾上げができるかどうかは、ユニクロの公式オンラインショップで確認できます。該当アイテムの商品ページの「商品詳細」に、「股下補正対象商品」「店舗での補正も可能です」と記載がある場合は、店舗での裾上げが可能な仕様です。逆に言うと、この記載がない商品は店舗での裾上げができないことになります。

 

ユニクロの裾上げ料金はいくら掛るの?

ユニクロが提供している裾上げサービスの料金は、以下の通りです(2023年11月調べ)。

 

■ミシン縫い仕上げ(シングルステッチ仕上げ・カットオフ仕上げ)
 商品本体価格1,990円以上 無料
 商品本体価格1,990円未満 280円+消費税

 

■まつり縫い仕上げ(シングル仕上げ・ダブル仕上げ)
 商品本体価格1,990円以上 280円+消費税
 商品本体価格1,990円未満 560円+消費税

 

ユニクロの裾直しは、商品を買ってくれたお客様に対する「サービス」の意味合いが強いため、その料金はかなりお安くなっています。ただユニクロさんの場合、商品自体が高いわけではないので、作業時間を意外に要する=人件費がかかる裾上げを無料や数百円で提供するのは純粋にすごいな~と我々プロは思います。膨大な販売数を誇る大企業、巨大チェーンならではのなせる業ですね。我々洋服お直し屋さんは無料で裾上げできません。ご了承ください!笑

 

ユニクロの裾上げは依頼してから何分くらい待つの?

シングルステッチ仕上げとカットオフ仕上げは、受付から数十分で仕上げてくれることが殆どです。ただし、週末など混んでいる場合は1時間以上待つ場合もあります。

まつり縫い仕上げ(シングル仕上げ・ダブル仕上げ)については、原則翌日以降の仕上がりとなるようです。購入日以降にもう一度来店する必要はありますが、お直し価格の安さ考えると仕方ないですね。

いずれにしても、洋服販売が本業なのに「速い!!」というのが率直な感想です。スピーディにお客様に納品できるよう、ユニクロのバックエンド(縫製室)はきっと色々な工夫がされているのでしょうね。。

 

購入日ではなく、後日にお直しを依頼することはできるの?

ちなみに裾上げの依頼は、購入日以外でも依頼できます。よく行くユニクロの店員さんから聞いたところ、購入から1年以上経ってから裾上げした猛者もいるとのこと。笑

購入時のレシートを持って行くとスムーズですが、たとえ紛失していても裾上げ対応してくれるそうです。ユニクロは全商品がオリジナル商品で、「ユニクロ」のロゴが入ったタグが付いているので、そこで判別するようです。つまりはメルカリやフリマで買った中古品でも、ユニクロ商品ならば裾上げしてくれるということ…かなり良心的ですね。

 

ユニクロの裾上げには、なにか問題点はある?

ここまでお伝えしてきた通り、ユニクロの裾上げサービスはかなりレベルが高いです。洋服リフォームのプロである私たちから見ても、すごい!と思う部分は多くあります。ただし、あくまでもユニクロの本業はファッションアイテムの販売。裾上げについては、完璧ではありません。

 

ユニクロで裾上げしている人は洋服販売員。洋服直しのプロではない

何気に知られていないことですが、ユニクロの裾直しはユニクロの販売員や社員さんがやっています。洋服お直しの専門業者が業務委託を受けているわけではありません。
「わたしユニクロで服の販売がしたい♡」と思って入社したバイトさんが先輩からミシンを教わって、一生懸命裾上げをこなしています。その結果、ミシンが上手い人もいれば下手な人もいます。

 

たとえユニクロで買っていても、裾上げできないパンツがある

少し前述しましたが、スウェットパンツやジョガーパンツなどはユニクロが対応している4種類の仕上りでは裾上げできません。ユニクロにいくらお金を出しても、何時間待っても、ユニクロではジャストサイズに仕上げてくれません。

 

ユニクロ以外の商品は対応してくれない

ユニクロの裾上げは、あくまでもユニクロで買ってくれた方へのサービスなので、他店で買った商品は一切裾上げしてくれません。あなたがユニクロで年間100万円使う常連だとしても、他店購入品のお直しは残念ながら対応してくれません。同時にお直ししたい場合は、他店に持ち込んで、お直しを依頼する必要があります(ユニクロの店員さんと仲良くなった場合は特別にやってくれるのかもしれません。笑)。

 

    当店に持ち込まれて裾上げしたユニクロのパンツたち

    かなりレベルの高い裾上げサービスを提供しているユニクロですが、そんなユニクロで裾上げを依頼せず、当店お直しコムにお持ち込みいただける方はたくさんいらっしゃいます(本当にありがたいことです!!)。

    ここでは、どのようなパンツが持ち込まれ、どのような裾上げを提供したのか、具体的にご紹介していきたいと思います。

     

    ユニクロのジーンズを裾上げしました

    ユニクロの主力商品であるジーンズでは、これまでに以下のようなパンツが持ち込まれています。あなたのジーパンもお直しコムに依頼してみませんか??

    クラシックフィットジーンズ

    ユニクロのクラシックフィットジーンズ

    ユニクロのクラシックフィットジーンズ

     

    このジーンズは、裾端にデニム特有のダメージ加工(「アタリ」といいます)が付いています。ユニクロのシングルステッチ仕上げで裾上げすると、残念ながらこのアタリがキレイサッパリ消えてしまいます(当店や他店での三つ折りステッチ仕上げでも消えてしまいます)。

    「裾上げ後もアタリを残して、カッコよくジーンズを履きたい!」そう望まれたお客様は、当店の「デニム裾再現仕上げ」をご依頼いただきました。やや値は張りますが、裾のウネリだけでなく、擦れ加工まで丁寧にされたユニクロこだわりの風合いそのままに、裾上げ後もデニムを存分に楽しむことができます。

     

    ヒートテックスリムフィットジーンズ

    ユニクロのクラシックフィットジーンズ

    ユニクロのクラシックフィットジーンズ

     

    冬の新定番となりそうな、ヒートテックスリムフィットジーンズ。ユニクロが大流行させたヒートテックと、スリムフィットジーンズを掛け合わせた、まさに“ユニクロの結晶”とも言える逸品です。

    スリムパンツ、タイトパンツ、スキニーパンツは素材自体に伸縮性があるニットが用いられていることが多い為、縫製経験者でも縫うのは大変。ユニクロスタッフさんもきっと苦心されていることでしょう。裾上げ専門のお直しコムなら、正確・丁寧に裾直し可能です。

     

    裾直ししたユニクロのチノパン

    ジーンズ以上の定番アイテムとも言えるチノパン系では、このようなボトムスに裾上げを提供しています。

     

    防風ストレッチスリムフィットチノ

    ユニクロの防風ストレッチスリムフィットチノ

    ユニクロの防風ストレッチスリムフィットチノ

     

    近年ユニクロが力を入れている、防寒パンツ。その最上位クラスとも言える「防風パンツ」がチノパンとして登場です。表地は通常のチノと同様にスッキリとしながらも、裏地には暖かい特殊素材が用いられています。裏地付きの生地は通常よりも厚く、まずご自宅のミシンでは縫う事ができませんが、当店の工業用ミシンならばキレイに仕上がります。ちなみに表地と裏地が1枚構造の場合は、「裏地あり」は必要ありません。ご安心ください。

     

    大人気のスウェットパンツの裾上げも可能!

    部屋着としてだけでなく、最近では街履きにも大人気のスウェットパンツ。裾にリブが付いているため、ユニクロでは裾直しNGですが、当店ならばお直し可能です!そのため、ジーンズやチノパン同様に多数お持込みいただいております。

     

    ストレッチフリースパンツ

    ユニクロのストレッチフリースパンツ

    ユニクロのストレッチフリースパンツ

     

    一昔前のユニクロといえばフリースでしたね。そんなユニクロの代名詞とも言えるフリース素材で作られたストレッチパンツです。裾がリブになっているスウェットタイプですので、ユニクロでは裾上げできません。しかし、裾上げ専門店の当店ならリブの移動ができちゃいます!スウェットパンツはジャストサイズ~やや短めで履くとかっこいいです(裾が長いと正直ださいです涙)。

     

    ボアスウェットパンツ

    ユニクロのボアスウェットパンツ

    ユニクロのボアスウェットパンツ

     

    こちら昨今ユニクロがイチオシしている、内側がボアになっているスウェットパンツです。裾に強めのリブが入っているので、冬場のスポーツやウォーキングにジャージぽく着用される方も多いボトムスです(実際、私もそうです笑)。裾がゾロゾロと長目だと見た目も悪く、何よりも安全面が低くなりますが、お直しコムの「リブ仕上げ」なら無問題です!

     

    ユニクロ一押しのジョガーパンツも裾上げできます

    スウェット同様に近年大ブームなのが、ジョガーパンツ。こちらは裾端に入ったゴムがテーパード気味にくるぶしを絞り込むことで、足もとをスッキリ見せてくれます。ジーンズやチノパンに比べ、裾の仕様は複雑。そのため裾上げに要する技術も一気にレベルアップします。ユニクロでは対応不可ですが、当店ならば裾直し可能です。

     

    EZYジョガーパンツ

    ユニクロのEZYジョガーパンツ

    ユニクロのEZYジョガーパンツ

     

    ここ数年でユニクロが打ち出した「EZY」シリーズのジョガーパンツです。その名の通り、楽に履ける着用感が魅力。裾にしっかりゴムが入っていますが、当店の「ドローコード/裾ゴムの再現」ならば、バッチリ裾上げ可能です。

     

    ヒートテックウォームイージージョガーパンツ

    ユニクロのヒートテックウォームイージージョガーパンツ

    ユニクロのヒートテックウォームイージージョガーパンツ

     

    「ヒートテック」「ウォーム(防寒)」「ジョガーパンツ」と、これでもか!とトレンドを掛け合わせたボトムスがこちら。裾は表地と裏地が2層構造になっており、更に裾端にはゴムが入っているというかなり複雑な仕様の裾です。しかし、裾上げ専門店のお直しコムなら最適なサイズにお直し可能です。トレッキングや登山にピッタリですね。

     

    防風エクストラウォームイージーパンツ

    ユニクロの防風エクストラウォームイージーパンツ

    ユニクロの防風エクストラウォームイージーパンツ

     

    ユニクロで売っている商品で一番暖かいのでは!?と思える商品がこちら。生地は2層構造になっており、寒風・冷気からがっちりガードしてくれます。裾は体温を逃がさない為のドローコード付き!素人さんにはまず裾上げできない難解な仕様ですが、お直しコムなら裾直し可能です。

     

    まとめ:ユニクロ購入品はどこで裾上げすべき?

    最後に「ユニクロで買ったパンツを裾上げするなら、どっちに依頼すればいいの!?」とお悩みの方に、ユニクロと当店(お直しコム)の良いところをまとめさせていただきます。

     

    ユニクロの裾上げのすごいところ

    • 裾上げ料金がとにかく安い。洋服お直しのプロが困ってしまう値段設定。
    • 仕上りまでの時間が数十分と短い。洋服お直しのプロもビックリの早さ。
    • ミシン縫い仕上げならば、再度来店する手間が不要。

     

    お直しコムの裾上げの良いところ

    • デニムのダメージ加工残しや、リブ・ドローコードなど特殊な仕上がりも対応できる。
    • 裾上げ専門店だからスタッフの技術が高い。結果、お直しの品質も高い。
    • ユニクロ以外で買ったアイテムも同時に裾上げできる。

     

    結論:ユニクロで対応していないお直しなら、お直しコムに依頼する

    ユニクロで購入したアイテムを裾上げしたい場合、ユニクロで対応している仕上りで満足できるながらユニクロに依頼するのが絶対にお得です。しかし、ユニクロで対応していない仕上りだったり、仕上りに不安がある場合は、当店のような洋服お直し店に依頼されることをお薦めします。

    事実、お直しコムには毎日非常に多くのユニクロ商品が持ち込まれています。「ユニクロでは裾上げできないパンツだった」「ユニクロで裾上げしてもらったけれど、少し下手だった」「ユニクロこだわりのジーンズのアタリを残したい」などなど、ユニクロのお直しではお客様のニーズに応えられない場合は、ぜひをご利用ください。ユニクロで購入されたズボン・パンツの裾上げ依頼を楽しみにお待ちしております♪

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